犬の甲状腺癌摘出

今回は犬の甲状腺癌摘出に関してです。

 

症例は8歳のマルチーズで、頸部の腫瘤を主訴に受診されました。

超音波検査で甲状腺由来のものと判断し外科手術により摘出しました。

 

頸部正中よりアプローチして、甲状腺を露出したところです。

腫瘤が気管を圧迫しているのがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 腫瘤を気管、頸動脈、半回神経より慎重に分離

  分離が終わりました。

  無事、切除できました。

  特に大きな出血もなく、動脈・神経の損傷もありませんでした。

 

病理結果は甲状腺癌でした。

術後1年近く経ちますが、再発もなく経過良好です。